牝馬を分析してみる(その1)

    以前の記事『この「消し」ファクターをいくらで買いますか?』で
    コメント欄に「牝馬」ではないかとの投稿がありましたので、
    今回は牝馬について分析してみたいと思います。

    分析に用いるデータは、2010年から2014年の5年間の中央競馬のデータです。
    回収率は、均等買いした場合のものです。

    全レースを対象にして分析してみると、性別ごとの成績は以下のようになりました。



    でも、よく考えると、レースの中には牝馬だけしか走らない牝馬限定戦も含まれています。
    私たちが知りたいのは、牝馬を狙うべきか否かなので、
    牡馬やセン馬も一緒に走るようなレースでの牝馬の成績を調べる必要があります。

    そういうレースに絞って再度分析してみると、性別ごとの成績は以下のようになりました。



    この結果から、牝馬は他の性別と比べて回収率が約10%見劣りするようです。

    ただし、この結果を見てすぐに牝馬を馬券対象から全部外すのはもったいないです。
    むしろ、牝馬にとって有利なレース条件やコンディションを見つけ出すことができれば
    牝馬を絡めたおいしい馬券を見つけ出すことができます。
    そうすれば、牝馬というだけで馬券の対象から外している人より優位に立てます。

    そこで、次回からは、牝馬にとって有利な条件について検証してみたいと思います。

    例えば、一般的に牝馬は早熟だと言われているので、年齢別の成績を調べてみると
    面白いかも知れません。
    他にも、特に牝馬について、こんな分析をしてみて欲しいという要望があれば、
    ブログ右下のメールフォームからご連絡下さい。

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    牝馬を分析してみる(その2)

    牝馬を分析してみる(その1)の続きです。

    前回では、牝馬は牡馬よりも10%程度回収率が低いことが分かりましたが、
    牝馬の中でも、回収率が良い条件がないか調べてみました。

    まずは、前回の記事で書いた、年齢別の成績ですが、
    結論だけ書くと、牝馬は若いほど回収率が高くなるというような傾向は
    特にありませんでした。
    牡馬も牝馬も、5~6歳頃から回収率が低下する傾向が見られました。

    次に、牝馬は休み明けが良さそうだとのメールをもらったので、
    調べてみたところ、結果は、下のようになりました。



    一番右の列は、牡馬と牝馬の回収率の差を示しています。
    これを見る限り、レース間隔(休養間隔)が長くなるほど牝馬が有利に
    なるような傾向は特に見られず、
    牝馬は休み明けに強そうだというのは、少なくとも回収率で見れば
    全く当てはまらないという結果になりました。

    3ヶ月~4ヶ月くらいのレース間隔が、回収率の面では良さそうです。
    レース間隔が1ヶ月未満の牡馬や、
    レース間隔が5ヶ月以上の牡馬・牝馬は、回収率は良くないです。

    この結果から判断する限りは、長期休養明けはマイナス評価
    ということになりそうです。

    でも、「勝ちたい奴は『休み明け』を買え!」([Kindle版]勝ちたい奴は『休み明け』を買え!)という本
    の内容紹介を読むと、上の分析結果だけを見て長期休養明けをマイナス評価に
    してしまうのはもったいないみたいですね。

    (Amazon.co.jpアソシエイト)

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    牝馬を分析してみる(その3)

    牝馬を分析してみる(その2)の続きです。

    その後、牝馬に限定して分析をしてみたところ、
    下記のようなファクターAとファクターBが見つかりました。
    縦軸の数字は回収率で、横軸の数字はただの連番です。





    ファクターAについては、比較的簡単な分析なので、
    すでに知っている人もいるのではないかと思います。

    ファクターBについては、サラブレ編集部の方からメールで
    情報提供していただいたファクターに、私の方で少し手を加えたものです。
    (サラブレ編集部では、サラブレモバイルという有料サイトで
    様々なデータを提供されているようです。)

    いずれのファクターも卍指数には用いられていません。
    将来、指数の精度を上げるのに非常に有効なファクターなので、
    現時点では詳しい内容は非公開とさせていただきますが、
    いずれ何らかの方法で公開するかも知れません。

    ファクターAについては比較的見つけやすいと思うので、
    ターゲット等の分析ソフトを持っている方は見つけてみて下さい。

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    牝馬を分析してみる(その4)

    牝馬を分析してみる(その3)の続きです。

    夏競馬が始まっていますが、牝馬にとっては夏はどうなんでしょうか。
    過去5年間のデータを使って月毎の牝馬の回収率を調べてみました。



    以前の記事で、牝馬の回収率は牡馬に対してかなり悪いことを書きましたが、
    6月~8月に限ってみれば、牝馬はかなり健闘しており、
    むしろ牡馬を上回っています。

    逆に、2月~3月には牝馬の回収率は50%程度になっており、
    「買ってはいけない馬」になっています。

    夏競馬以外では、牝馬をマイナス評価(牡馬をプラス評価)しておけば
    おいしい馬券を見つけ出すことが出来ましたが、
    夏競馬では、牡馬と牝馬が接戦になるため、その分だけ
    おいしい馬券を見つけることが難しくなると思います。

    私自身、夏競馬の成績が他の時期よりも明らかに悪かったのですが、
    上のような牝馬の季節的要因が原因の一つなのかも知れません。

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    卍指数の分析(1)

    今日は、卍指数に関する分析データを1つ公開したいと思います。

    注目するのは、1番人気馬の卍指数です。
    1番人気馬の卍指数が高いということは、1番人気馬の信頼度が高く、
    逆に、1番人気馬の卍指数が低いということは、
    1番人気馬の信頼度が低いということです。

    分析した条件は、2000年~2004年の5年間の新馬戦と障害戦を除く全レースで
    2番人気以下の全ての馬の単勝を「均等払戻」で買った場合の回収率です。

    「均等払戻」というのは、払戻金が同一になるように
    賭け金をオッズに反比例させる買い方です。
    例えば、払戻金を1万円にする場合には、10倍の買い目なら1000円、
    100倍の買い目なら100円買う、という買い方です。

    分析結果は下のグラフのとおりです。



    1番人気馬の卍指数が低くなるほど、他の馬の回収率が高くなっていることが分かります。
    特に、1番人気馬の卍指数が125以上のときと80未満のときとでは、
    他の馬の回収率が30%も違ってくることが分かります。

    今後は1番人気馬の卍指数にもぜひ注目してみて下さい。

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    競馬新聞での人気と実際の人気との乖離(その1)

    競馬新聞での人気と実際の人気が大きく異なっていることがあります。

    例えば、競馬新聞では◎が並んでどうみても1番人気なのに、
    実際には5番人気だったとか、
    逆に、競馬新聞では評価が低い馬が実際には1番人気になっているとか。

    このような場合、人気を上げている馬と人気を下げている馬の
    どちらを買うのが有利だと思いますか?

    下のグラフは、「競馬新聞での人気」と「実際の単勝人気」との「差」毎に
    単勝回収率と複勝回収率を計算したグラフですが、
    明らかに右肩下がりの傾向があります。
    グラフの見方と結論については、後日(その2)として書きます。



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    競馬新聞での人気と実際の人気との乖離(その2)

    競馬新聞での人気と実際の人気との乖離(その1)」の続きです。 

    このような分析をしたい場合に、
    「競馬新聞での人気」をどうやって評価するかが問題ですが、
    (その1)で示したグラフはJRDBの「基準オッズ」を使いました。

    「基準オッズ」というのは、各専門紙の本紙やトラックマンの印を
    実際に集計した結果に基づいて算出されたオッズなので、
    「競馬新聞での人気」を反映しています。
    5年間の過去データで調べてみたところ、基準オッズでの1番人気は
    確定オッズでも80%を超える確率で1番人気になっていて、
    予想オッズとしてはかなり高精度です。

    (その1)でも示した下のグラフは、
    基準オッズによる人気順位から、確定単勝オッズによる人気順位をひいた数値を
    「差」として回収率を分析したものです。
    なので、グラフが右肩下がりになっているということは、
    競馬新聞での人気よりも当日売れている馬の方が
    回収率が高くなる傾向があるということです。



    当日売れている馬の方が回収率が高くなる要因としては
    以下のような要因が考えられると思います。

    (1)競馬新聞の印は枠番が決まる前に打たれている(という話を
    聞いたことがある)ので、枠番を考慮できる分だけ回収率が
    高くなる。
    (2)レース当日の情報(馬体重、馬場状態、パドック等)を考慮できる分
    だけ回収率が高くなる。
    (3)競馬新聞の印よりも馬券購入者の方が予想精度が高い。
    (4)事情通が回収率の高い馬に大口投票することによって、
    回収率の高い馬が異常人気になっている。

    確かな要因については分かりませんが、データ的には
    「新聞では人気なのに、なぜこんなに人気がないんだろう?」
    という場合には、少し注意した方がよさそうです。

    ちなみに、JRDBの「基準オッズ」は、実は、
    各専門紙の本紙やトラックマンの印だけを用いたものではなくて、
    騎手や近走成績も加味したオッズのようです。
    各専門紙の本紙やトラックマンの印「だけ」を純粋に用いたデータ
    を使った方が、より効果的な分析ができるはずなので、
    そのようなデータも提供してもらえないかどうか
    今度JRDBに相談してみたいと思います。

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    単勝人気と複勝人気、より信頼できるのはどっち?

    単複オッズの表示画面を眺めていると、
    単勝人気と複勝人気とが異なっているケースを
    しばしば目にします。

    例えば、単勝では3番人気なのに、複勝では5番人気など。

    このような場合、単勝人気と複勝人気のどちらの方が
    より信頼できるのでしょうか?

    下のグラフは、単勝馬券の得票率と複勝馬券の得票率の乖離度
    と単勝回収率・複勝回収率との関係を分析したものです。
    グラフで右側にいくほど、単勝が相対的に人気していることを意味し、
    左側にいくほど、複勝が相対的に人気していることを意味します。



    グラフを見ると、単勝回収率は若干右肩下がりであるものの
    概ね一定(水平)になっているのに対し、
    複勝回収率は、きれいな右肩上がりになっています。
    これは、複勝人気よりも単勝人気が高いほど、複勝回収率がアップする
    ということを意味しています。
    逆に、複勝人気よりも単勝人気が低いほど、複勝回収率がダウンする
    ことを意味しています。

    つまり、単勝回収率は、複勝人気に関わらずほぼ一定であるのに対して、
    複勝回収率は、単勝人気に依存して変化していることが分かります。
    このことから、複勝人気よりも単勝人気の方が、より信頼できると
    結論付けることができます。

    これは、複勝オッズよりも単勝オッズの方が、より多くの参加者に
    注目されており、馬の能力をより正確に反映しているからだと考えられます。

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    券種毎の単勝人気別回収率

    今日は、券種ごとの単勝人気別の回収率を分析してみました。
    用いたデータは2005年~2014年の中央競馬(新馬戦・障害戦を除く)です。

    馬連・ワイド・馬単・三連複・三連単については総流しの回収率です。
    「馬単1」は、馬単1着固定での総流し、
    「馬単2」は、馬単2着固定での総流し、
    「三連単1」は、三連単1着固定での総流し、
    「三連単2」は、三連単2着固定での総流し、
    「三連単3」は、三連単3着固定での総流しです。



    単勝では、5~7番人気馬の回収率が高くなっていますが、
    その他の券種では1~3番人気馬の回収率が高くなっています。
    単勝だけ特殊な傾向になっていることが分かります。
    このことから、単勝とその他の券種とでは、狙う馬を変えるのがよさそうです。
    ターゲット等の「単回値」を参考にして単勝以外の馬券を買うのは要注意です。
    単勝以外の馬券を買うのであれば「単回値」よりも「複回値」を参考にすべきです。

    複勝では、1番人気(単勝1番人気)の馬が最も回収率が高くなっています。
    これに対して、馬連・ワイド・馬単では、2番人気の馬が最も回収率が高くなっており、
    三連複・三連単では、3番人気の馬が最も回収率が高くなっています。
    馬連やワイドや馬単では、穴馬から買う場合に「1番人気馬は押さえておこう」と
    いう人や「1番人気との1点勝負」という人が多いために
    2番人気馬に妙味が出ていると考えられます。
    同様に、三連複や三連単では、穴馬から買う場合に「1、2番人気馬は押さえておこう」
    という人や「1、2番人気馬との1点勝負」という人が多いために
    3番人気馬に妙味が出ていると考えられます。

    上位人気馬(例えば1~2番人気馬)に着目すると、回収率は
    「馬単1」>「馬単2」
    「三連単1」>「三連単2」>「三連単3」
    となっています。
    馬単や三連単では、人気のある方を上位に固定した方が回収率が高くなるという
    傾向があります。
    マルチ馬券による高配当買い目の買われ過ぎが原因だと考えられます。

    全体的な傾向として、10番人気以下の馬は回収率が非常に悪いので、
    狙った穴馬ではない限りは、買うべきではありません。
    適当に総流ししていると、長期的には回収率が悪くなってしまうので、
    流し馬券を買う場合には、総流しよりも、
    相手を上位人気馬(特に1~3番人気馬)に絞るべき
    です。

    これらのことを意識するだけでも回収率は大きく変わってくると思います。

    1番人気馬の的中率の推移

    1番人気馬の単勝的中率と複勝的中率の推移を調べてみました。
    障害戦と新馬戦を除いた全レースの結果です。



    青い部分は的中率が高く、赤い部分は的中率が低くなっています。

    去年の10月以降に注目すると
    1番人気馬の単勝的中率は35%前後、複勝的中率は66%前後で、
    直近の6年間でも特に高く、1番人気を敬遠する人にとっては厳しい時期で、
    1番人気を積極的に買う人には惠まれた時期でした。

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    現在、馬券モンスターのサイト(http://blog.livedoor.jp/keiba_bmc/)において
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    下に、馬券モンスターのサイト内の紹介記事の一部を転載します。

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    私も試しに使ってみたところ、インストールは簡単に終了して、
    卍指数の種々の条件別の回収率(単勝・複勝)を確認したり、
    JRDBのデータと組み合わせた場合の回収率を確認したりできました。

    いろいろといじっているうちにあっという間に時間が過ぎてしまいます。。。

    <2016/06/22追記>
    バケモンMy軸クリエイター(正式版)はこちら。
    bmc
    自己紹介

    卍(まんじ)

    管理人:卍(まんじ)
    2005年~2009年の5年間で馬券の配当で得た所得に関して裁判で争い、雑誌「競馬王」では「1億5000万円稼いだ馬券裁判男」として取り上げられました。

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